木算(もくさん)お試し版について

木算(もくさん)は、私(粟野徹)が趣味で作っているソフトです。
(仕事の合間にコツコツ改良しています)
もともとは、Excelのセル(マス目)を塗り絵のように色をつけることで建物の平面入力をし、面積を計算させるという遊び感覚で作ったソフトです。
コロナ禍で時間ができた際、このソフトに壁量計算機能とN値計算機能を加えてみました。
素人が作ったものではありますが、いつの日か正式版として公開出来ればと思っています。
お試しで使ってみて感想などお聞かせ頂ければ幸いです。 (粟野 徹)   
感想はこちら→ info@awano-h.com

木算(もくさん)の主な機能

1.面積計算

① 塗り絵感覚の操作でグリッド(方眼)の色をつけた部分を面積として計算します。また、色を塗り分けると色ごとに面積を計算します。
② 基本である910mmのグリッド寸法を必要に応じて一部又は全体を変更して面積を計算できます。(可変グリッド)

2.壁量計算

① 耐力壁の種類「あ」〜「か」を表から選んで、位置を示す矢印「←」と「あ」〜「か」の文字を使って入力します。入力するとその都度耐力壁が自動集計されます。
② バランス計算用の1/4領域を示す黒丸「●」が自動表示されます。黒丸の領域に耐力壁が入力された場合、1/4領域に自動的にカウントされます。

3.N値計算

①耐力壁の柱頭・柱脚部分の接合金物を選択するためのN値を自動計算します。「N」ボタンを押した位置のN値の計算結果が別シートに表示されます。
② 計算結果には簡易的な軸組が表示されます。また、左右の倍率、補正値、各係数の出隅とそれ以外の部分に分けた値などが細かく表示され計算のチェックができます。

【注意事項】
1.木算(もくさん)はMicrosoft Excel上で動作するフリーソフトです。 お使いのパソコンにMicrosoft Excelがインストールされている必要があります。 プラットホーム(Win、Mac)は問いません。
2.本ソフトは素人が作った物であり無償で使用できるフリーソフトです。ソフトやデータを利用した事によって生じたトラブルや損害などに対して一切の責任を負いません。同意できる方のみご使用ください。
3.本ソフト自体を無断で二次配布することやレイアウト変更またはマクロ改変したソフトの配布はお断りします。

木算(もくさん)が出来るまで

<その1>「らくらくレイアウト」と「クレヨン面積くん」
2008年頃、PTA広報誌のレイアウト用に「らくらくレイアウト」という簡単な自作ソフトを作りました。これは広報誌の誌面をExcel上に作り記事ごとに色分けすると各記事の文字数を自動でカウントするというものでした。
何年か後のある日、下書きの間取りの坪数を計算するのに方眼紙のマス目を数えている時ふと気づきました。 これはもしかしたら「らくらくレイアウト」を面積計算用に作り直したら面白いかもしれない。
(マス目4個分で1坪なのでマス目に色を付けてカウントすれば面積が計算できる)
その発想で作ったのが名付けて「クレヨン面積くん」。
910mmの固定グリッドを色分けすると色ごとに面積を計算するというものでした。しかし固定グリッドではあまり応用が効かないので可変グリッドにすることを考えましたが、マクロと関数の知識もそんなにないので何度も壁に突き当たりました。しかし、その時は熱に浮かされた様に本やネットで調べて必死でした。バランス計算用の1/4ゾーンの面積の計算もできるように考えました。
そしてやっとの思いで「クレヨン面積くん」は完成しました。
しかし、創作の熱が冷めてみると面積計算はCADでもできるし実際にはほとんど使わないまま放置されていました。

「らくらくレイアウト」

<その2>コロナ禍がなかったら木算(もくさん)は作らなかった
3年前コロナ禍で時間に余裕ができた際、また創作の熱が蘇りました。
久しぶりに「クレヨン面積くん」をいじっているうちに耐力壁を入力できれば面積と合わせて壁量をチェックできるかもしれないと思いつきました。すぐ夢中になってしまう性格なので、分からないことは本やネットで調べて必死で作りました。
壁量計算機能が出来上がるとさらに創作の熱は上がりN値の計算機能を追加したくなったのです。 こちらも何度も壁に突き当たりましたが、今度は結構楽しみながら作ることが出来ました。
どうしてもソフトのネーミングに関しては良いものが思い浮かばず、「木造の面積計算、壁量計算、N値計算」なので最初と最後の文字を取って、とりあえず木算(もくさん)としました。

<その3>木算(もくさん)をユーザーフレンドリーなソフトにするために
この自作ソフトはパソコンの好きな私が趣味で作った物であり、今まで他の人に使ってもらうことなど考えたこともありませんでした。しかし、結構ソフトが充実してきたのでフリーソフトとして公開してみたくなりました。
元々、他の人が使うことを想定したものではなかったので、誰が使ってもわかりやすい画面作りと操作性を考えるのは非常に困難を極める作業となりました。しかし、30数年来のMacユーザーとしては、ユーザーフレンドリーな環境はMacをお手本に考えればいいことなのです。
また、他の人が使うにはマニュアルも必要です。マニュアルはお手本もなく四苦八苦して作りましたが、まだまだ説明不足な部分も多いと思います。
こうして木算(もくさん)は出来上がりました。素人が作った物でありまだまだ実務で使えるようなソフトではないと思います。フリーソフトと言えるほどのものでははないのですが、使ってみた感想などお聞かせ頂ければ幸いです。

現在の課題について

私の力不足で910mm以外の耐力壁や、グリッドからずれた耐力壁や柱などに対応できていないのが現状です。また、計算のミスや正確性についてもまだまだ検証を重ねてゆく必要があると思っています。お試しで使ってみてアドバイスなどいただければ幸いです。