ご挨拶

木の家の伝統を大切にしたい

有限会社 粟野ハウジングのホームページにご訪問いただきましてありがとうございます。
粟野ハウジングは、初代 粟野八郎 が戦後まもなく「粟野工務店」として創業し、2代目 粟野真介 が平成3年に「有限会社粟野ハウジング」として法人化しました。
現在、粟野徹が3代目として会社を受け継いでおります。
創業以来、地域に根ざした建築会社として、時代に流されない建物を地道に追求してきました。
連綿と受け継がれてきた日本の "木の家の伝統を大切にしたい" そんな想いを常に懐いております。
お客様が家に愛着を持ち、古民家と呼ばれる日まで大切にして頂ける家を目指し、日々家づくりに取り組んでしております。
今日に至るまで、弊社を信頼し家づくりをお任せ頂いたお客様や、ご支援を賜ってきた地域の皆様や関係する大勢の皆様に、厚く御礼申し上げます。

有限会社 粟野ハウジング 代表 粟野徹


写真左より、初代 粟野八郎 2代目 粟野真介 3代目 粟野徹

ホームページ更新しました

《2023年6月》
ご無沙汰しております。
かつて『けんちく茨城』に2001年から連載された下山眞司先生による『シリーズ〈木造〉』を私は今でも時々読み返します。
『シリーズ〈木造〉』の初回は次のような書き出しで始まります。
明治の初め、外国人は、日本の家屋を見てマッチ棒細工のようで、すぐに壊れそう だと言ったそうです。 今では、日本人でもそう思う人がたくさんいます。専門家でさえ、柱と横材で組む木造軸組工法では、耐震のため、《必ず「筋かい」を入れなけれ ばならない》と思っている人が多いのです。
建築士の資格を取った頃の私もそう思っている1人でした。 そんな中、建築士の指定講習会で下山眞司先生の講義を聴かせて頂けたのは今にして思うと大変幸運なことだったと思います。
先生は建築士の指定講習会の場において、
「壁も少なく筋かいもない伝統工法の建物(今の法規では違反建築)がなぜ何百年もの歳月に耐えてきたのか」
「耐力壁に頼らず架構全体を強固にすることがいかに大切であるか」
そんな話をして下さいました。
私にとってそれは〈木造〉あるいは〈法令〉に対する考え方を根本から変えてしまう内容でした。そして自分の建築士とのレベルの低さを痛感させられました。下山眞司先生との出会いがなかったら日本の伝統工法や古民家に興味を持つことはなかったと思います。
下山眞司先生は『シリーズ〈木造〉』の中でこう書いています。
今、人びとは日々、法令の規定に適合させることに追われているように思えます。理論や計算が自動的に正しい判断を下してくれると思い込んでいる人も増えているようです。
(けんちく茨城 2005年 第58号より)
法令や計算を盲信してはいけないということだと思います。経験と技術による伝統工法の古い家を法令や計算で否定するのは簡単です。しかし、百年以上の歳月に耐えてきた伝統工法の古民家もあるのです。現在においても伝統工法から学ぶことは多いと思います。


《2021年10月》
ご無沙汰しております。
還暦が近づくにつれ憧れの人、尊敬する人が数多く亡くなり、時代が変わってゆくのが寂しく感じられるようになりました。ヘルマン・ヘッセ作『シッダールタ』の人をもっとも苦しめるは『時間の流れ』だという事をひしひしと感じる今日この頃です。
そんな中、しばらく更新していなかったホームページを更新しました。
今回のホームページの新たに作られた部分は自分の理想や心情が先行してしまった部分もありますが、私(粟野徹)の建築に対する考え方や想いを素直にホームページに集約したつもりです。
真・古民家、余白のある家、皆様に少しでも伝われば幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。